「シュードッグ」 第179回

元気ですか! 福岡市天神の公認会計士・税理士の山崎隆弘です。

祇園「ない藤」からの紹介で、「SHOE DOG(シュードッグ)」を読みました。

ナイキの創業者であるフィル・ナイトさんの自伝です。シュードッグとは「靴の製造、販売、購入、デザインなどすべてに身を捧げる人間のことだ。靴の商売に長く関わり懸命に身を捧げ、靴以外のことは何も考えず何も話さない。そんな人間同士が、互いにそう呼び合っている」とあります。

まさに、「ない藤」では、新しいスタイルのサンダル「JOJO(ジョジョ)」を開発、販売しています。童謡の「赤い鼻緒のじょじょはいて」から命名しています。

本の後書きには、「私は長年借金を背負ってきた。若くして起業した頃、毎日寝ても覚めても頭に浮かぶのは、大勢の人たちから借りたとても払いきれない額の借金だった」と記しています。

起業した1962年から1980年のお話です。本人の年令では24才から42才までが中心となっています。現在は80才です。2016年までナイキの会長を務めています。個人的には、成功してからの方に興味があります。

大学を卒業し、MBA(経営学修士号)取得後、24才で故郷に戻ってきます。それから世界一周旅行をし、日本を訪れた際にはオニツカタイガーに行き、プレゼンをして日本の靴メーカーの代理店となります。真珠湾攻撃をした国に行くことには、かなり抵抗があったそうです。

内藤さん的には、履き物という点でも、名前まで同じ(ナイト)なので、一気に読了したそうです。

私も、ナイトさんが生活の安定のために会計士になって、プライハウスウォーターで勤務していたという点では共通です。

昨年、ドラマ化された役所広司主演の「陸王」(池井戸潤原作)では、足袋の会社がシューズを開発します。まさにシュードッグの話です。

大成功を収め、毎年一億ドル(112億円!)を寄付するようになった現在、思うのは後悔で、「正直言って最初からやり直したい気分」というのは、一般人の私には分からない感覚かもしれません。

タイトルとURLをコピーしました