第2回「会社にキャッシュを残す経営:社長勘定②」

こんにちは。福岡の公認会計士、税理士の山崎隆弘です。

ブログを始めて、
「『現金を出さずに経費をつくる』???その極意を知りたい瀧山でした」とのメッセージを頂きました。
ありがとうございます!

読んでもらっているとの反応があれば励みになります。

さて、その『現金を出さずに経費をつくる』ですが、前回は社長勘定(社長からの借入金)を使っての業績改善?を書きまして、

脱線してしまいました。

社長勘定があると後々の節税に役立ってきます。

まずはこの社長勘定の作りからいきましょう。

普通は、社長勘定、また関係会社間の債権債務は、実際にキャッシュが動いた結果、残っています。
当たり前と言えば、当たり前のことです。
ですから、社長勘定のような債権債務を作りましょうといっても、
そんなお金はないし・・・ となります。

これは、ある新規先で実際にあったことですが、社長に対する未払金が多額に残っているのに驚きました。
収益性の高い会社ですので、社長から資金を調達する必要はない会社です。
決算書をみると、未払金が毎期積み上がっています。
不思議に思い、その中身をみると、相手勘定は役員報酬です。

その会社としては、法人税を払いたくない一杯で、経費を一生懸命作ったつもりで、必要以上の役員報酬を計上し、余ったものが未払金として残っていました。

そうすると、確かに法人税は限りなくゼロに近づきますが、
所得税は最高税率になり、法人税・住民税よりも所得税・住民税の率の方が10%も高いということになっていました。

頭かくして尻かくさずのようなものです。よけいにお尻が出ています。

節税とは言っても、お金に色はないのと同じように、税金に色はありません。

法人税、所得税、消費税、そして相続税と総合的に判断しなければなりません。

しかし、この会社にあるヒントがありました。

それはまた来週に!

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