高橋洋一さんの本にあるように、会社の実態を把握するには損益計算書(PL)よりも貸借対照表(BS)が大事です。かつて大野城市の各事業のコンサルを数年していたことがありますが、見せられるのは収支、PLばかりでした。

会社の状況・実態はBSを見なければわかりません。複式簿記なので、PL科目の損益の相手勘定である資産・負債に反映します。粉飾をすれば、PLだけ見ても判りませんが、BSに跡が残ります。例えば、在庫を過大計上して利益を計上すれば、在庫が不自然に増加します。前期比較だけではわからなくとも、5期など推移をみると徐々に増えていることが判ったりします。営業マンの不正は、売掛金が増えていくことにより気付くことがあります。BSを無視してPLを作るとなると(計画など)、いくらでも作文ができます。

極端なことを言えば、帳簿をつけてなくても、儲かっているかどうか判ります。預金通帳の残高が増えていれば儲かっているということです。反対に預金残高が減ってきて資金繰りが苦しくなってくるというのは儲かっていないということです。借入金の返済で減ることもありますので、それは考慮しなければなりませんが、返済用の通帳と、営業債権債務の決済、経費の支払い等の通帳と分けておけば、よりハッキリします。さすがに通帳残高をいじることはできませんので。

個人の確定申告では、青色申告で正規の簿記の原則に則って記帳していれば、65万円控除が可能です。いわゆる複式簿記で記帳しているか否かです。今は会計ソフトがありますので、出納帳を入力するイメージで勝手に仕訳してくれます。複式簿記といってもピンときませんが、要は貸借対照表を添付しているかどうかです。複式簿記で記帳していればBSが出来上がるハズです。そのためBSを添付し忘れると65万円控除が否認されますので、気をつけましょう。期限後に添付しても認められません。