2020年 12月 の投稿一覧

『月刊ヤマサキズム』2021年1月号 Vol.145

Merry Christmas and Happy New Year.

公認会計士・税理士 山崎隆弘事務所の山崎二三代でございます。

令和3年1月号のニュースレター「ヤマサキズム」ができあがりました。

 

2021年1月、新春号です。2009年1月からこのニュースレターを発行していますので、

2021年1月号で13年目に突入です。毎月欠かさず発行したので、145号目になります。

「毎月書くのは大変ではないですか?」とよく尋ねられますが、パソコンに向かうと「降りて」来ます・笑。

 

気を付けているのは、記事がダブらないようにすることでしょうか。家族で行動が一緒だと、書く内容も一緒になる可能性があるので、読んでいる方にとっては、ちょっと退屈かな、と思われるのではないかと、ダブらないように気を付けます。かと言って、ダブってますが・笑。

 

 文章は読んでくださる人がいて初めて成立する。文章講座を受けて習ったことです。他者を意識しないのは文章ではなく日記ですよね。でも、このニュースレターは私の場合、ちょっと日記ぽくもあります。心のつぶやきのようなもの。皆様、いつもお付き合いくださりありがとうございます。2021年も皆様にとりまして、良き年となりますように。そして、2021年もどうぞよろしくお願いいたします。

事業承継税制のデメリット 第248回

平成30年1月より事業承継税制の「特例」が施行されています。「原則」では雇用の8割維持等が求められていましたが、「特例」では雇用維持要件を満たせなかった場合でも、納税猶予が可能となっています。

この場合には、「認定経営革新等支援機関」に認定されている税理士等が意見を記載した書類を都道府県に提出することになります。また、経営環境変化に応じた減免措置も「特例」には設けられています。特例措置の適用を受けるためには、「特例承継計画」を令和5年3月31日までに都道府県知事に提出しなければなりません。

今年、お客様で3件ほど事業承継税制の適用を検討しました。結果、3件ともに申請を見送っています。事前に対策する場合に事業承継税制において納税猶予となるのは、現在持っている株を一括して贈与した場合の贈与税です。

例えば、ある会社では贈与税が1億円だったとします。条件が緩和されたとはいえ、この条件が満たせなかった場合は、この1億円を一括で納税し、更にそこまでの延滞税までを納付しなければなりません。今年のコロナ禍のように、経営環境において何が起こるのかわかったものではありませんので、当然、リスクがあります。

相続が発生した場合の相続税を計算すると、例えば90百万円だったりします。一括で贈与の場合、4,500万円以上は55%の最高税率となりますので、多額の税額が発生します。

それに対して、相続税は6億円超の場合に最高税率55%となり、1~2億では30~40%の相続税率のため、株式だけでなく不動産、金融資産を含めても、株の一括贈与の税額まではいかないことが多いようです。

相続の発生までまだ期間があるとすれば、この例での1億円の贈与税を猶予してもらうよりも、暦年で贈与していく方が安く上がります。暦年で贈与していけば、その都度、低い税率で完結していきます。相続発生時に3年以内の贈与は相続財産として組み入れらるということはありますが、長い目で見れば、暦年贈与は最も効果的な相続対策になります。但し、これは金融機関、コンサル会社の儲けとは関係ありませんので、あまり紹介されることはないようです。

 

『死霊魂』 第247回 

ワン・ビン監督の『死霊魂』(中国 2018年)です。上映時間8時間半! 11月3日の文化の日に、事務所近くのKBCシネマで、朝11時10分から20時までの上映を観ました。途中、2回の休憩をはさみます。ただし1回の休憩時間が10分程度です。昼は事務所に戻って芋をかじり、夜は近所の「玄」で蕎麦をかきこみました。

中国共産党の「反右派闘争」で弾圧された人々のインタビューで構成されています。120の証言と約600時間のラッシュ映像を8時間にまとめています。撮影は2005年と2016年、2017年に追加され、足かけ12年になります。

1950年代後半から1960年代前半の中国政府が「右派」と認定した人たちが収容所に入れられます。しかし、インタビューを聞く限り、ほとんどはめられて、認定されたような人ばかりです。「右派」とみなすパーセンテージが与えられ、それを満たすように、次から次と収容所に入れられたことが、インタビューにより明らかになります。

教授や先生なども多く収容の対象となっています。強制労働させられますが、中国全土が大飢饉にも見舞われ、餓死した人がほとんどのようです。1日当たり250グラムの食料しか与えられず、バタバタと餓死していった様子が証言されます。今は飽食の時代で、日本で餓死ということはほぼ考えられません。しかし、人間は食物を与えられないと死ぬという当たり前のことが改めて知らされます。

3,000人のうち生き残ったのは10名程度です。生き残った人は料理担当が多い事実に納得してしまいます。料理に囲まれているので、スキを盗んでは食べていたようです。また、インタビューを受けている人たちが皆明るいことに驚きました。ニコニコ笑いながら話をしています。ノンキに考えて明るいというのも生存には大事ということでしょう。

意外と家族が会いに来ることもできたようで、奥さんのインタビューもあります。収容所側の人も、ここだけは監督の顔出しでインタビューしていました。命の危険に侵されながら、強制収容されることに比べれば、長時間の上映など比較になりませんが、一気に見るのも大変でした。