元気ですか! 福岡市の公認会計士・税理士の山崎隆弘です。

正月休みに「東芝粉飾の原点 内部告発が暴いた闇」(小笠原啓著 日経BP社刊)を読みました。東芝は平成281227日に、平成293月期において米国の原子力発電事業で数千億円規模の減損損失が出る可能性を発表しました。

平成283月期には、不正会計の影響により連結決算ベースで当期損失4,600億円を計上しました。ウエスチングハウス(WH)を中心とした原子力事業での約2500億円の減損損失を含みます。結果、純資産額は前期の15,653億円から6,722億円へ激減しています。

これから更に数千億円の損失の可能性があるということです。株価は平成26543円、平成27155円から、平成271226443円と回復していましたが、今年111日には300円と下がっています。

「東芝粉飾の原点」は内部資料、メールを元に取材したものです。かなり生々しい内容です。「チャレンジ」という言葉で、無理な予算必達のため、パワハラ会議を繰り返していたことが匿名による内部告発によって明らかになっています。

それも一部門の話ではなく、パソコン事業、半導体部門などほぼ全ての部門に及び、子会社、関係会社にも同様に無理な予算必達が繰り返されていました。仕入先の支払いが120日後になるほど資金繰りにも影響を及ぼしてきます。

そもそも、2006年に2,000億円程度の価値だったWH6,000億円で買収したのが、今回の修正を含め、後々尾を引いています。

「粉飾」は新日本監査法人が厳しくチェックしていれば防げた可能性もあったとしています。そのための会計監査だといえますが、あまりの金額の多額さに唖然とします。


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