キャッシュを残す経営

第58回「現物出資」

 

会社を設立する時に、通常は金銭を出資します。

以前は株式会社の場合は、資本金1,000万円は必要でしたが、

今の会社法では資本金1円でも設立が可能です。

 

とは言っても、1円だけでは会社設立のための手続き費用の

20万円程度も調達できませんので、現実的ではありません。

少なくとも現金50~100万円は必要となります。

 

金銭を出資するかわりに現物を出資するのが「現物出資」です。

金銭と現物を組み合わせて会社を設立することもできます。

 

現物とは有価証券・製品・貸付金・不動産・機械・車両・備品などですが、

当事務所では実務的には建物、貸付金を出資する事例が多くなっています。

 

現物出資とはいっても、税務上は譲渡所得とみなされます。

土地を現物出資すると、土地を売買したのと同様のことですから、

多額の譲渡所得税が発生する可能性があります。

ですので土地は、通常、現物出資の対象にはなりません。

 

個人所有のマンションの場合、家賃収入は個人の事業所得となります。

それが、建物を現物出資することによって、家賃収入は会社の売上となります。

土地は出資していませんので、個人には地代を支払い、

役員に報酬を支払うことになります。

 

相続の際には、法人にしておくと分割しやすいということもあります。

平成18年から会社法に合同会社という会社形態が設けられました。

合同会社の場合、出資者は「社員(有限責任社員)」と呼び、

原則として社員(出資者)=役員となります。

 

合同会社の場合、特に現物出資に関しては、さまざまな特典があります。

株式会社の場合、「現物出資の金額が500万円以上」になると

裁判所に選任された検査役の調査や、弁護士・会計士などの価格証明などが

必要となりますが、合同会社では、これらが不要です。

 

資本金については、株式会社では半分は資本金になります。

例えば、2億円のマンションを出資した場合、1億円は資本金となりますが、

合同会社の場合は資本金1,000万円で、残りは資本剰余金することが可能です。

資本金額で、税務上等の取扱いが異なってきますので、ここは合同会社の利点といえます。

 

高野山の金剛峯寺 もし現物出資すると、 とてつもない資本金になるでしょう

高野山の金剛峯寺
もし現物出資すると、
とてつもない資本金になるでしょう

 

第57回「お金を残す経営」

今月より再開しました「マネーファイト!」。

第1回は、お金を残す経営です。

収益性の高いビジネスをしている社長さんでも、

意外とお金が残っていないことが多々見受けれます。

 

ランチェスター経営の竹田陽一先生は、

決算書の純資産(自己資本)が、

経営した年数だけ貯まっていかないといけないと仰っています。

 

純資産が増えるということは、

利益剰余金が増えていくことです。

毎期、利益を計上していかなければ利益剰余金は貯まりません。

 

利益剰余金が貯まるということは、

直接的には現金・預金が貯まるということです。

一方、利益を計上すれば、

その分税金は発生します。

 

ですから、逆説的ですが、税金を払わなければお金は貯まりません。

会計帳簿を見なくても、

今年は儲かったか、損したかは、

預金通帳の残高をみれば、ある程度わかります。

 

預金残高が増えていれば儲かっているということであり、

反対に預金残が減っていれば損しているということです。

 

実際には、借入金の返済があったり、

売上を計上しても売掛金で残っていたりして、

キャッシュフロー的には一概にはいえませんが、

究極的には利益を計上するということは、

お金が増えているということです。

増えた現金から、税金を30~40%支払うことになります。

 

例えば、税額がゼロであった場合、

一見、得をしたように思えるかもしれませんが、

言葉を変えれば、要はお金が増えなかった、

またはお金が減ってしまったということです。

 

稼ぎ力のある経営者は、利益を出してお金を貯めていきます。

その増えたお金を、本業以外のものに投資をすると、

結果、お金をなくすことになります。

 

メディアではほとんど問題にしていませんが、

日経平均株価は17,427円(平成27年9月8日現在)と、

いつの間にか、2万円を大きく割っています。

 

世界経済恐慌に突入しています。

こういう時こそ、現金、現物をしっかり守っていきましょう。

 

お金を残す経営をされているソフトブレインの川原社長と田代取締役

お金を残す経営をされているソフトブレインの川原社長と田代取締役

第44回「買掛金の決算処理」

決算書元気ですか! 福岡の公認会計士、税理士の山崎隆弘です。

うちの事務所は、7月、8月決算が多く、決算の真っ只中という感じです。早速9月決算も入ってきました。

申告期限は、決算日後から2ヶ月以内ですが、事務所では1ヶ月決算・申告を目指しています。

毎月、計画と実績のフォローをしている会社では、決算に2ヶ月も要していたら、次の期がスタートして3ヶ月後に見ることになりかねません。

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第42回「率による経営を目指そう!」

岩佐さん元気ですか! 福岡の公認会計士、税理士の山崎隆弘です。

数年前に、元週刊ダイヤモンド編集長の岩佐豊さんに、事務所で講演をして頂いたことがあります。

社長まで勤め上げられた方です。

ここ最近、「週刊ダイヤモンド」を購読していますが、今は紙媒体でも見れるし、ネット上で、いつでも見れるので、とても便利ですね! 更に過去のバックナンバーからの検索までできます。

また、先日、最終回の視聴率が42%だった半沢直樹の小説は「銀翼のイカロス」として現在も連載中です。

JALがモデルのようです。

その岩佐さんが講演のなかで、率の経営を目指しましょうと言われたことがとても印象的でした。

経常利益で20%を目指すべきと強調されていました。

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第41回「小冊子に対するメッセージありがとうございます!」

 

小冊子の感想元気ですか! 福岡の公認会計士、税理士の山崎隆弘です。

平成24年7月20日から平成25年7月17日までの、このブログをまとめた小冊子「なぜ、できる社長は保険で節税しないのか第1集」を、本格的に印刷・製本し、分類分けをして、作りました。

当初は、クライアントさんだけに配布の予定でしたが、印刷部数が増えると単価が安くなるということで、600部ほど印刷し、有縁の方にも送付しました。

お盆休みに発送しましたが、盆明けに嬉しいメッセージをたくさんいただき、ありがとうございます! こちらの方が勇気づけられました。

そのうち、千葉県の亀屋本店の末吉晃一さんからは、わざわざ小冊子をお取り寄せになって、メッセージを頂きました。

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