元気ですか! 福岡市の公認会計士・税理士の山崎隆弘です。

今回は「未成工事支出金」勘定についてです。「未成工事支出金」は、未だ完成していない工事の支出金ということです。具体的には、未成現場に係わった人件費、原材料、外注費、工事経費などを集計して算出します。法人税法では、原則として、工事完成基準により売上を計上します。未完成工事の原価が「未成工事支出金」です。

商品、製品、半製品、仕掛品などは、目に見えるものですが、「未成工事支出金」の内容は、工事原価になるもので目には見えませんが、在庫と同様、損益にそのまま反映します。

月次の損益計算書でも、月末ごとの「未成工事支出金」を計上する必要があります。原材料、外注費、工事経費などは、現場ごとに集計していれば把握できます。会計ソフトで「建設大臣」や「建設奉行」などは、現場ごとの管理ができるようになっています。ある会社で「弥生会計」で現場管理しようとしましたが、あまりに現場数が膨大で挫折したことがあります。専用のソフトを用いるべきです。

最も難しいのは人件費・労務費の集計です。一人が複数の現場にまたがっていることは通例です。各個人の日報により、どこの現場で何時間従事したかを集計しなければなりません。日報または執務報告があるのが前提となります。

また、日報があってもそれを、人ごと現場ごとに集計しなければなりません。パソコンでの集計作業になります。それに人件費の単価を乗じて、未成工事に含まれる人件費を算出します。

「未成工事支出金」の計上そのものよりも、現場別の原価管理のためにも日報の集計は必須です。原価が分かれば、現場ごとの利益もわかります。その結果として、未成の現場の人件費・原材料費、外注費を集計すれば、期末、月末の「未成工事支出金」の金額を容易に集計できます。


⇒「公認会計士山崎隆弘事務所」の公式サイトはこちら
⇒「ヤマサキズム」はこちら